しくみ図解 ・ 電気・制御盤
空調機の起動ボタンを押すと、まず送風機(ファン)が回り、数秒たってから圧縮機が入ります。送風機が止まると、圧縮機も必ず止まります。「送風機が回っていないと、圧縮機は入れない」ようにつなぐことを、インターロック(連動)といいます。起動を押して、電気の流れ(オレンジ)を追ってみよう。
空調機全体の電流(目安):動き始めの一瞬だけ、大きな電流(始動電流)が流れる
電気が流れている道(R → S)
この部品は何のため?(外したり変えたりすると、どうなるかを見られます)
押すと、図の中のその部品が光ります。
問1 起動を押したとき、最初に動くのは?
問2 運転中に送風機だけが止まったら、圧縮機はどうなる?
問3 送風機が回ってから、タイマーで数秒待って圧縮機を入れるのはなぜ?
風が通らないまま圧縮機を動かすと、熱交換器で熱をやりとりできない。冷房なら室内側の熱交換器が凍ったり、熱を捨てる側では圧力が上がりすぎたりする。送風機のa接点を圧縮機の段に入れておけば、送風機が回っていない限り、圧縮機には電気が届かない。
モーターは、動き始めの一瞬に大きな電流(始動電流)が流れる。送風機と圧縮機が同時に動き始めると、それが重なってブレーカーが落ちたり、電圧が下がったりしやすい。少しずらして、風が安定してから圧縮機を入れる。
守りたいのは圧縮機だから。冷媒の圧力が高くなりすぎたら、圧縮機だけを止める。送風機まで止める必要はない。
停止ボタンで送風機(MC1)が切れると、連動接点が開く。その先のタイマーも圧縮機も、全部に電気が届かなくなる。インターロックのおかげで、止めるボタンは1つですむ。
ある。たとえば、モーターの正転と逆転。正転のMCのb接点を逆転側の回路に、逆転のMCのb接点を正転側の回路に入れて、2つが同時に入らないようにする(同時に入ると電源がショートする)。「この条件がそろわないと動かない/この2つは同時に動かない」ようにつなぐのが、インターロックの考え方。
・盤内の測定や点検は、感電の危険があります。職場のルールと資格の範囲で、テスターのレンジを確認してから行ってください。
・高圧スイッチが動作したら、すぐにリセットせず、圧力が上がった原因(熱交換器の汚れ、ファンの不良など)を確かめる。
・この図は練習用に単純化した例で、実際の空調機の回路とは異なります。サーマルリレー、表示灯、ヒューズなどは省いています。保護装置の種類や数、タイマーの時間は機種によって異なります。
「自信なし」の印を付けた所です。回路と動き、説明を確認してください。