しくみ図解 ・ 排水設備
洗面台や流しの下の、曲がった排水管(排水トラップ)には、いつも水がたまっています。この水(封水)が「水のふた」になって、下水の臭いや虫が部屋に上がってくるのを止めています。水を流したり、上の階で水を流したりして、封水がどうなるかを見てみよう。
水・空気の流れ 臭い・なくなっていく封水(矢印の横に、何の流れかを書いています)
封水がなくなる原因(選ぶと、その状態になります)
押すと、図の中のその部品が光ります。
問1 トラップの封水がディップより下まで減ると、どうなる?
問2 何か月も使っていない空き部屋の排水口が臭う。まず考えられるのは?
問3 トラップに水がしっかりたまっているのに臭う。疑うのは?
| 原因 | 封水 | 見え方・きっかけ | 故障探し |
|---|---|---|---|
| 蒸発 | ない | 長く使っていない排水口。少しずつ水が減って、なくなる | do-01 |
| 自己サイフォン | 少ない | 洗面器にためた水を一気に流したあと。出口の管が水でいっぱいになって流れ、勢いで封水まで引っぱられる | do-02 |
| 誘導サイフォン | 少ない | 上の階で水を流すと、ゴボゴボ音がする。立て管を流れる水に、封水が吸い出される | do-03 |
| 毛細管現象 | 少ない | 髪の毛や糸くずが出口に垂れていて、それを伝って封水が少しずつ出ていく | do-04 |
| つなぎ目のすき間 | ある | 封水はあるのに臭う。トラップを通らずに臭いが出ている | do-05 |
どれも症状は「排水口から臭いがする」で同じ。まず封水があるかを見ると、トラップの問題か、それ以外のすき間かを分けられる。故障探しトレーナーの「排水口から臭いがする」で練習できます。
・排水管の洗浄剤は、種類の違うもの(塩素系と酸性タイプなど)を混ぜない。有毒なガスが出ることがあります。
・トラップを外して掃除するときは、下にバケツを置く。中の水や汚れが出てきます。手袋をつけて作業する。
・この図は練習用に単純化した例です。トラップの形や通気のしかたは、建物や器具で異なります(通気立て管があるもの、床の排水口のわんトラップなど)。実際の作業は、職場のルールに従ってください。
「自信なし」の印を付けた所です。部品名と矢印の向き、数値を確認してください。