しくみ図解 ・ 給水設備
ビルやマンションでは、水道の水をいったん受水槽にためてから、ポンプで各階へ送ります。受水槽の水位がいつも同じくらいに保たれるのは、浮き玉で動く小さな弁(副弁)が、水道の圧力で動く大きな弁(定水位弁)を開け閉めしているから。水位を電気で見る電極棒の役目も、あわせて見てみよう。
水の流れ 水につかって電気が通っている電極棒
この部品は何のため?(外したり変えたりすると、どうなるかを見られます)
押すと、図の中のその部品が光ります。
問1 受水槽の水位が下がったとき、最初に開く弁は?
問2 電極棒で水位がわかるのは、なぜ?
問3 満水警報の電極が、いつもの満水位より少し上にあるのはなぜ?
受水槽には一度にたくさんの水を入れたいので、大きな弁が必要。でも大きな弁を浮き玉の力だけで開け閉めするのは無理がある。小さな副弁で制御管の流れを変え、あとは水道の圧力に大きな弁を動かしてもらう。フラッシュバルブが、小さなリリーフ弁で大きなダイヤフラムを動かすのと同じ考え方。
1本ごとに、見る高さ(役目)が違うから。いちばん長い棒は共通(E1)で、ほかの棒の先が水につかっているかどうかで、満水・減水・渇水を見分ける。
水がないのにポンプが回ると(空運転)、熱がこもってポンプが傷む。電極の先が水から出たら止めて、ポンプを守る。自己保持回路の盤では、この信号が「液面リレー」の接点として回路に入る。
直接つなぐと、排水管が詰まったときに汚れた水や臭いが、管を通って飲み水の受水槽に入るおそれがあるから。すき間をあけて流す(間接排水)ことで、逆に流れ込むのを防ぐ。
水道の水を直接ポンプで吸うと、まわりの水道の圧力を下げてしまうおそれがある。また、たくさん使う時間帯でも水を安定して送れる。最近は受水槽を使わずに、水道の圧力にポンプを足して送る方式もある。
・受水槽は飲み水をためる設備です。点検や清掃は、衛生管理の決まりと職場のルールに従って行ってください。
・受水槽の中に入る作業は、酸素欠乏などの危険があります。職場のルール・必要な資格・測定のもとで行ってください。
・電極棒や液面リレーの点検は、電源を切ってから行う。盤内の測定は感電の危険があるので、資格と職場のルールの範囲で。
・この図は練習用に単純化した例です。定水位弁の形(ダイヤフラム式・ピストン式など)、副弁の代わりに電磁弁を使う形、電極棒の本数と役目、警報の水位は、設備によって異なります。
「自信なし」の印を付けた所です。部品名と動き、電極棒の役目を確認してください。