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しくみ図解 ・ 排水設備

排水トラップと封水のしくみ

洗面台や流しの下の、曲がった排水管(排水トラップ)には、いつも水がたまっています。この水(封水)が「水のふた」になって、下水の臭いや虫が部屋に上がってくるのを止めています。水を流したり、上の階で水を流したりして、封水がどうなるかを見てみよう。通気管をふさいだらどうなるか、も試せます。

排水トラップの断面図 洗面台の排水口からU字に曲がったトラップを通り、壁の中の排水立て管へつながる。トラップの底にたまった封水が、立て管から上がってくる臭いを止める。立て管の上は伸頂通気管として屋上で外気に開いている。 室内 パイプ スペース 壁 排水 立て管 伸頂 通気管 (屋上へ) 洗面台 排水口 封水 トラップ (Pトラップ) つなぎ目 あふれ面 封水深 ディップ ふさいだ 流した水 上の階から 流れてきた水 外から入る空気 引っぱられる封水 下水の臭い(ガス) 部屋へ上がる臭い

水・空気の流れ 臭い・引っぱられる封水(矢印の横に、何の流れかを書いています)

封水の深さ
部屋の臭い

この部品は何のため?(外したり変えたりすると、どうなるかを見られます)

部品の名前と役目

押すと、図の中のその部品が光ります。

予想してから確かめよう

問1 トラップの封水がディップより下まで減ると、どうなる?

問2 伸頂通気管(立て管の上を屋上まで伸ばした管)は、何のためにある?

問3 空き部屋の排水口に、ときどき水を流しておくのはなぜ?

なぜこう作られているの?

なぜ排水管を、わざと曲げてあるの?

曲げた所に水がたまるようにして、「水のふた」(封水)を作るため。まっすぐな管だと、下水の臭いや虫がそのまま部屋に上がってくる。水を流すたびに新しい水に入れかわるので、ふたはいつも残る。

なぜ通気管がいるの?

立て管を水が落ちると、管の中の空気が引っぱられて圧力が下がり、つながっているトラップの封水が吸い出される(誘導サイフォン)。通気管から外の空気を入れて、圧力をととのえている。

なぜ封水は、浅すぎても深すぎてもだめなの?

浅いと、少し蒸発したり引っぱられたりしただけで切れてしまう。深すぎると、水の流れが悪くなって、汚れがたまりやすくなる。だから、ちょうどよい深さに決められている。

なぜ髪の毛や糸くずを、ためないほうがいいの?

出口に垂れた髪の毛や糸くずが、ろうそくの芯のように水を吸って、封水を少しずつ外へ運んでしまう(毛細管現象)。詰まりの原因にもなる。

次はこれ

さわる前に

・排水管の洗浄剤は、種類の違うもの(塩素系と酸性タイプなど)を混ぜない。有毒なガスが出ることがあります。

・トラップを外して掃除するときは、下にバケツを置く。中の水や汚れが出てきます。手袋をつけて作業する。

・この図は練習用に単純化した例です。トラップの形や通気のしかたは、建物や器具で異なります(通気立て管があるもの、床の排水口のわんトラップなど)。実際の作業は、職場のルールに従ってください。

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